[2025.03.17] 群馬クレインサンダーズ 石川遠征実施のお知らせ
いつも群馬クレインサンダーズへ温かいご声援をいただきありがとうございます。
この度、群馬クレインサンダーズU15では3月1,2日と石川遠征を実施致しました。
2024年1月1日に発生したM7.6、最大震度7の地震。今回の遠征では能登半島で開催される第1回中能登強化試合(復興支援大会)にご招待を頂き、参加をいたしました。
震災で被災をした方から当時の様子を聞き、実際に赴くことで選手それぞれ感じたことを家族や周りの人々に伝えていくことを今回の遠征の目的としています。

※ディアーズ中能登との集合写真
出場大会:第1回中能登強化試合(復興支援大会)
主催 :ディアーズ中能登
後援 :中能登町バスケットボール協会、北國新聞社
参加チーム:群馬クレインサンダーズ、緑丘中飯田高校合同チーム、山室中学校 KanazawaUnited、七尾高校、ディアーズ中能登、NanaoDachs、金沢二水高校
・振り返り・・・チームで事後学習を行い、チーム内で学んだことや感じたことを共有致しました。振り返りの一部をご紹介いたします。
Q1,能登地方の現状を見て感じたことを共有しましょう。
・一年経った今でも仮設住宅に住まれている方がいて、自分たちの住んでいる環境は当たり前ではないと感じた。
・道路や家が壊れていて驚いた。
・バスケットのできる環境が少ないと感じた。
※試合会場の向かいにある仮設住宅。震災以前は学校の校舎があった。
Q2,被災された方の体験談を聞いて感じたことはありますか?
・自分が想像しているよりも震災に直面するのは大変なことだと思った。特に、お風呂に入れないことやカップラーメンやナッツしかない状況で過ごすのはとてもストレスがかかりそう。
・いつも会っている人(友人、チームメイト、、)と突然会えなくなるなんて考えたことがなかった。
・自分たちのプレーを見て元気を貰ったと言ってもらえたのが嬉しい気持ちになった。
※島田さん(右側)の体験談を聞いている様子。
Q3,遠征に行っていない選手はQ1,2を聞いて何を感じましたか?
・実際に震災にあった時、自分は周りの人を助けることが出来るか不安になった。
・大変な日常が現在も続いているとは思ってもいなかった。
・つらい環境でも自分たちと同じようにバスケットをしている、自分たちが今いる環境は当たり前ではないと再確認できた。
※遠征後のグループワークの様子
Q4,共有した内容をふまえてGCT U15のメンバーとして今後どのような行動をしたいですか?
・いつ何が起こっても不思議ではないので、一日一日を大切に過ごす。当たり前のことを当たり前に行う。(挨拶、感謝、リスペクト)
・毎日の練習を後悔なく行いたい。
・バスケットが思うようにできていない人たちの分まで頑張る。石川の人達に少しでも元気を与えられるように僕たちが全力でプレーする。
※グループごとの発表の様子。
・大屋HCからのコメント
今回はただの遠征ではなく、今も残る能登半島地震の被災状況を目の当たりにし、私達が恵まれた環境でバスケットボールができていることを改めて有難いと思える大変良い機会となりました。
参加チームの中には未だ満足に練習ができないところもあり、そういった状況にある中で参加チームのコーチの方々は
「群馬U15のプレーに元気をもらい、選手達にすごく良い刺激を与えてくれた」
「アップの雰囲気で会場内の空気が引き締まった」
「全力で対戦してくれて、Bユースの強さを肌で感じられた。来てくれて本当にありがとう」
と言ってくれました。
また、今回の遠征にご尽力いただいた島田さんは能登出身で自身も被災者の一人です。初日の夜に震災学習として選手達に被災当時を振り返り、その時の状況や気持ちを伝えてくれました。
あまりにも現実離れした内容に実感がわかない選手もいたと思いますが、少なくとも映像や文字で見聞きするよりは、その大変さを身近に感じたと思います。
これを機にもしもの時どうするか、何ができるかを家族と話すのも良いと思います。
最後になりますが、今回の遠征でU15の選手達はトップチームの選手でなくともそのプレーで観る人に元気を与えられる力があること、そしてその力はこれからの練習でもっと大きくできることを覚えていてほしいです。
今の環境は当たり前にあるものではありません。応援してくれるすべての人の力によって作られていることに感謝して一緒に頑張っていきましょう。